チェーンのメンテナンスに便利な道具
バイクのメンテナンスでまずチェックする部分といえば「チェーン」ですよね。チェーンが悪くなると乗り心地や操作性が悪くなるだけではなく、燃費が悪くなったりガリガリという異音が聞こえてきたりするため、定期的にメンテナンスをしておきたいところです。
こちらでは、チェーンのメンテナンスに欠かせない道具とメンテナンス方法について紹介します。
エンジンは必ず切ること
タイヤの進行方向に向かって清掃を勧めると、作業中に指がチェーンとスプロケットの間に挟まってしまう可能性があります。拭き取りやスプレーなどでチェーンを回す際には、逆方向に動かしながら作業をしてください。また、作業中は必ずエンジンを切りましょう。
清掃の方法
チェーンの清掃で使うのは以下3点です。
- チェーンクリーナー
- ウエス
- ブラシ
チェーンに染み込ませるようにクリーナーを吹き付けます。車輪を少しずつ回しながら、全体に行き渡るように吹き付けましょう。もし汚れがひどい場合は、一旦バイク用シャンプーで洗ってからクリーナーを吹きかけることをおすすめします。クリーナーが他のパーツに付着しないよう、ウエスをあてがいながら進めていくとスムーズです。
クリーナーを染み込ませたら、チェーンを回して汚れの状態をチェックします。汚れが酷いところを見つけたら、ブラシで擦っていきます。なお、このときにワイヤーブラシを使うとチェーンを痛めて寿命が短くなってしまうおそれがあるので、チェーンブラシに代表される柔らかめのブラシを選ぶようにしてください。ある程度汚れをこすり終わったら、ウエスでチェーンを挟み込むように拭き取り、こすり取った汚れを取ります。
注油の方法
清掃が終わったら、次は注油です。チェーンメンテナンスの注油で使うのは以下3点となります。
- チェーンルブ
- ウエス
- トレイ
チェーンの隙間にルブを吹き付けていきます。吹き付けるときには3〜10cmほど離しながら行います。少しずつチェーンを回し、全体にまんべんなくかけましょう。また、ルブを吹き付ける際には他のパーツにルブがかからないよう、チェーンの後ろにウエスをあてがってから行なうようにしてください。吹き付けるとルブが滴り落ちるため、下にトレイを置いて受け皿とします。
全体にルブを吹き付けたら、余分な油をウエスで拭き取ります。余分なルブがついていると砂やホコリを引っ掛けてしまい、チェーンが汚れやすくなるためです。