一発試験の「事前審査」について
大型二輪の一発試験は、試験の前に「事前審査」と呼ばれるものがあります。なお、事前審査は普通二輪にはなく、大型二輪のみの対応です。
今回は、この「事前審査」について詳しく掘り下げて解説していきます。試験場によって詳細が異なることもあるかもしれませんが、大まかな流れや「事前審査」のポイントを抑える一助としてお役立ていただければ幸いです。
事前審査・試験の予約
最初は試験場に行き、一発試験の申請を行います。電話で受付をしていない試験場もあるので、コースの視察も兼ねて、直接試験場まで足を運んだほうが良いでしょう。
証明写真2枚と免許証(あるいは住民票など身元が証明できるもの)に加えて、受験手数料が必要です。現金を5,000円ほど持って試験場に行きましょう。
身分証については、免許証があればそれを忘れずに持っていきましょう。これは身分証明のためではなく、所持免許の確認も兼ねているからです。
もし普通二輪免許を持っていることが確認できなければ、事前審査に加えて試走をお願いされるケースもあります。そもそもバイクに乗れるかどうかをチェックするためですね。普通二輪をお持ちの方は、必ず免許証を持参しましょう。
事前審査の内容
試験ではライディングの技術をチェックするのに対し、事前審査では大型二輪に乗っても問題ない状態かどうかをチェックされます。事前審査でチェックするのは「倒れた車両の引き起こし」「8の字歩きによる車体の引き回し」が主な内容で、試験場によっては「センタースタンドのかけ外し」も見るようです。
なお、引き起こしに使うバイクは750ccとなります。しかも乾燥重量ではなく、多くの場合は砂を入れるなどして燃料満タン状態の重量と同様の重さにしてあります。いけるだろうと油断せず、しっかりと腰を落としてから引き上げにかかりましょう。満タンの750ccは腰だけではとても持ち上がりませんから、足で踏ん張って押し上げるように起こすとうまく起こせます。
コースをチェックしておく
事前審査は少し待ち時間があるので、一発試験のコース表などをチェックしておきましょう。一発試験ではコース順を暗記しなければ合格できないため、コース内容を撮影しておくことをおすすめします。待ち時間がさほどなければ、事前審査が終わった後でも良いでしょう。もし当日試験をしていたら、その様子を見ておき、どこで引っかかりやすいのかを確認しておくのもおすすめです。