一発試験に合格するポイント
大型自動二輪免許の一発試験に合格するポイントをまとめていきます。
なお、大型自動二輪免許では、取り回しにクセがないCB400SF-K(750cc)が使われます。転倒が前提の教習車として壊れにくいよう(あるいは壊れてもいいように)カスタムされており、その分少し重い車体ではありますが、CB400SF-Kそのものは市販でも購入可能な車種です。
コース暗記は基本
事前に試験場へ行き、どんなコースがあるのかを覚えておくことが大切です。試験場にはコースのマップが掲載されているので、これを撮影してイメージトレーニングをしておきましょう。朝の早い時間や昼食時などはコースに入れるタイミングがあるので、ウィンカーを出す場所、除光の位置、安全確認が必要な地点などを実際に歩いてみて目視でポイントを抑えておくのも大切です。
乗車・発進
普段はさくっとやってしまうだけに、試験のときに減点をくらいやすいのが乗車と発進です。周囲の安全確認、ミラー調整、発進前の後方確認など、初手からやることがたくさんあります。
ブレーキレバー
レバーの握り方でも減点の対象となります。2本以下の指でレバーを操作すると10点原点のため、レバーは3本以上の指で操作することに慣れておきましょう。できれば4本の指でブレーキレバーを操作することをおすすめします。
急制動
40㎞/hまで加速してから、指定された位置で止まることです。ブレーキングが鍵を握るうえ、失敗すると転倒するので苦手としている人も多い項目です。
指定速度40km/hで、乾燥時は11m、濡れているときは14メートル以内で止まります。ブレーキレバーを引きすぎるとタイヤがロックしてしまいますし、たとえロックを免れても制動距離が規定範囲を超えやすいのが厄介なポイント。
1速・2速で十分に加速して3速に切り替え、40km/hを少し超えたあたりで制御開始地点に侵入します。このときにも視線を落とさないこと。ゆっくりとブレーキをかけ、停止する直前にクラッチを切ってエンジンブレーキをかけます。なお、この項目ではエンストが減点対象ではないので、とにかくしっかりブレーキを掛けることに集中するのが良いでしょう。
一本橋
スピードコントロールを問われるのが一本橋。長さ15m、幅30㎝、高さ5㎝の橋をゆっくりと渡る項目です。大型二輪の場合は10秒以上かけて渡ります。
橋から落ちないようにと考えると下ばかり見て余計にバランスが悪くなり、橋から落ちてしまいやすくなるので注意。視線は常に橋の終点を見据えるのがポイントです。視線の位置はバイクの走る方向に影響しやすいので、できるだけ視線を高く、まっすぐに固定するのがコツです。
一本橋に乗り込む小さな坂は、思い切って速度を上げて乗り入れましょう。ここで減速しすぎると登りきれず脱輪する可能性があるからです。一本橋に乗り切ったらじんわりとリアブレーキを踏んで速度を調整、半クラッチにして一定スピードを保ちます。