大型自動二輪免許の合格率
大型自動二輪免許の令和元年の合格率
排気量が400ccを超えるバイクを乗りたい場合には、大型自動二輪免許を取得する必要があります。
いわばバイク乗りにとっての最高峰の免許となるわけですが、難易度そのものは決して高くはなく、平均で90パーセント程度となっています。
しかしこの数字は、教習所に通って取得した人を含めた数字です。
それに対して、大型自動二輪免許では教習所に通うことなく直接免許センターで技能試験を受ける「一発試験」という取得方法もあります。
大型自動二輪免許の所得を目指す人はすでにバイクの免許を持っているわけですから、基本的な知識・スキルは身についているわけです。
そこで、お金と時間をかけて教習所に通わずに直接試験を受けて取得を目指すことも可能なわけです。
しかしこの一発試験は非常に難易度が高いことで知られており、令和元年(2019年)における合格率は13パーセントとかなり狭き門となっています。
この令和元年の試験では1万2398人が受験し、1598人が合格しました。
実際に何度もこの試験に落ちてしまう人も多く、数回受験してようやく取得できたという例も少なくありません。
プロでも緊張するという試験の内容とは?
どうして大型自動二輪免許の一発試験はこれほど難易度が高いのでしょうか?
それは、プロでも緊張すると言われる一発試験ならではの「失敗が許されない」状況にあります。
実際にプロのレーサーがこの一発試験を受けた際には、交通ルールに関する問題に苦戦したそうです。
排気量が大きいバイクを運転するのに慣れているプロが、コースの取り方を間違えて不合格になってしまう、さらには急制動の際に速度が足りない、逆に走行の際に通過タイムが早すぎたことで失格になるといった「思わぬ形」で失敗してしまうケースも見られます。
とくに一本橋やスラロームを走行する際にタイムが計測され、基準となるタイム内で通過しないと失格になってしまう点が難しいと言われます。
これは事前に練習して備えるのが難しく、一発試験ならではの緊張した状況で走行するとつい時間オーバーになったり、プロのレーサーのように逆に早すぎて失敗してしまうことになりかねないのです。
先述した急制動では、40km/hを出した状態でしっかりブレーキをかけることになります。
そこではブレーキをしっかりかけるだけでなく40km/h出した状態で行うことが求められるため、しっかりやろうと意識しすぎるとスピードが遅くなって不可になってしるケースも見られるのです。
一発試験のメリットは教習所に通うお金や時間を節約することができる点ですが、合格率を見てもスムーズに合格するのは難しく、大型自動二輪免許の取得を検討している方は教習所を利用するのとどちらがいいのか、慎重に検討したうえで判断する必要がありそうです。